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私たちの国、日本は、海外から多くの食料を輸入しています。国内のみの食料の生産では、消費する食料をまかなう割合を食料自給率と呼びますが、日本は、年を重ねるごとに食料自給率が減少しており、現在は4割を下回っています。
農作物で言うと、米に関しては私たちの消費分を国内でまかなうことができているのですが、その他の農作物に関しては輸入に頼らなければ不足してしまいます。とくに大豆や小麦などは、大半が輸入に頼っています。野菜は約17%、肉類は約47%が輸入人となっています(2002年度調査)。
国内生産だと思い口にしている山菜の加工品の原料が中国産であったり、ホテルなどでだされた松茸が韓国産であったりなどもよくあることです。私たちの真一に食卓をはじめ、レストランのメニューには、野菜、肉や魚も、世界のいろいろなところから輸入された食材が利用されています。
日本の主な食料の自給率
- パンなどに使われている「小麦」……13%
- 味噌などに使われている「大豆」……5%
- レタス、キュウリ、トマトや長ネギなどの「野菜」……83%
- 日本人の主食である「米」……96%
- 牛、豚や鶏肉などの「肉類」……53%
- リンゴ、メロン、オレンジやバナナなどの「果実」……44%
- サンマ、マグロ、ブリ、つぶやエビなどの「魚介類」……46%
国内の食料を輸入に頼ることによる問題として、各国により使用されている農薬、飼料や食品添加物などの化学物質の安全基準が異なると言うことです。したがって、日本では使用されていない収穫後の農薬のポストハーベスト農薬も、輸入国の中には使用しているところもあります。そのほかにも、日本では使用が禁止されている農薬で生産している国もあります。
使用される農薬の量については、中国から輸入された冷凍のホウレンソウに、日本で定めた安全基準を大きく上回る農薬が残留していることがわかり、大きな問題となったことがあります。しかし、これについて中国側からは、日本の安全基準が厳しすぎるという声も上がっています。このことを考えると、それぞれの国により農薬に関する認識の違いが大きく異なってくるのがわかります。
また、野菜にとどまらず、牛、豚やニワトリなどの肉も同様のことがいえます。外国では、日本では使用されない薬剤が使われることも多々あります。魚介類についても、タイやインドネシアではエビの養殖が活発に行われていますが、その際に使用している薬剤が問題となっています。タイやインドネシアから輸入した冷凍エビからは、日本で定めた安全基準を上回る化学物質が検出されることがあります。世界中を見渡しても、日本以上にエビを食べている国はありませんので、安全性をしっかり確認できる体制を強化する必要があると思われます。
こうした問題の一番良い解決方法は、国際基準を設定し、食品の安全を確保することです。それぞれの国の問題が他の国問題と重なるような狭い世界になってきている以上、すでに一つの国の基準だけでは対応できなくなってきています。全ての国に共通した安全基準ができて判断することが可能になると、輸入食品に対する心配もだいぶ減ることになると思います。しかし、こうした国際基準を設けるためには、さまざまな障壁をのりこえなくてはいけません。まず、誰もが安心できる「本当の安全基準」を、どうしたらつくっていくことができるかを考えることが第一といえるでしょう。
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