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人の手が加えられた加工食品と比較して、肉、魚、果物や野菜などの生鮮食品は、化学物質との関係がそれほどなく、安全であると思われています。しかし、安全という認識は間違っています。
まず、農作物について考えてみましょう。農作物で懸念されることとは残留農薬の問題、つまりは農作物に残された「農薬」の危険性という問題があります。一昔前までは農作物を育てるということは、とても難しいことでした。水や肥料をやり、雑草を抜き取り、がい虫を取り除くなど、どの作業をとっても重労働でした。しかし、20世紀になると農作業の機械化が急速に進み、農薬や化学肥料の開発・研究が次々に行われた結果、農業の効率が格段に上がりました。
農薬は農作物を食べる虫退治や雑草の育成防止に役立ち、さらに農作物が病気になることも防ぐという大変有り難いものです。農薬のおかげではたけ作業にかかる労力も、ぐ〜んと楽になりました。また化学肥料は農作物の収穫量を上げるためには欠かせないものとなりました。
世界で見ると、アメリカ、ヨーロッパやオーストラリアなどでは、日本と比べものにならなくらいの大きな規模の農場がありますが、飛行機を用いてはたけ一面に農薬や化学肥料を散布する方法が流行しました。また、日本でも、地域一帯の農家同士が協力し、ヘリコプターを利用して農薬をまく方法をとるようになりました。飛行機やヘリコプターを利用することで、さらに農作業にかかる労力を削減することができるようになりました。
しかし、これらの方法がとる一方で農薬は、毒性のたいへん危ない化学物質です。畑や水田では農薬を大量にまいた結果、土の質や川の水質が汚染されてしまい、それらを住まいとしていた昆虫や生物がすむことができなくなりました。また当然、そこで収穫される農作物にも農薬の有がい物質が残留し、私たちの健康への悪影響について問題になりました。
そのため、現在では、毒性の強いとされる農薬の使用が禁じられています。毒性の薄い農薬についても、安全基準が設定されており、使用することが決められています。しかし、安全基準が決定していても、大量に摂取すると人でさえ、命の危険性があるほどの、危ない化学物質が利用されています。したがって、これからは農薬をできるだけ使用させず、安全で、しかも生産性の高い農作物作りを考えていく必要があります。
農薬で問題とされていることに、輸入作物に行われる「ポストハーベスト」があります。ポストハーベストとは、農作物を収穫した際に、農薬を使用することです。何のために行うのかと言いますと、農作物を長距離輸送するときに、カビやがい虫を防止し、作物の品質を保持するためになどに行います。
ポストハーベスト農薬は収穫した後に、作物に直接散布するために、農薬が農作物に残ってしまう可能性が非常に高く、これが問題となっています。
現在、国内では、収穫後に農薬を使用することは、あまりありません。しかし、アメリカやオーストラリアなどでは、大々的に行われているため、輸入農作物には残留農薬が多いのです。
こうした残留農薬には、発ガン性などの危険があることも指摘されているだけに、問題となっています。もちろん、輸入作物に対する残留農薬の基準は設定されているため、基準を超えた農作物については市場に出回ることはありません。しかし、それでも安全と言い切れるわけではありませんので、できるだけ輸入作物を選ばずに、日本産の農作物を選択することがベターでしょう。農家も助かることだと思います。
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